意外と知らないドアヒンジ、鋳造製ヒンジとプレス製ヒンジの違いは?

ドアヒンジの鋳造製・プレス製どっちが良いのか問題


ブログ読者さんからのコメントで「ドアヒンジが鋳造製とそうでないものの差を説明して」というリクエストが有りましたので、画像で解説したいと思います。

意外と知られていない、ドアヒンジの品質の差ですが、改めて画像で説明してみたいと思います。

ヒンジ

ご興味ある方は続きをどうぞ。




鋳造製ヒンジとは?


そもそもヒンジとは、車のドアとボディを接合している蝶番(ちょうつがい)のこと。

国産車の多くは、プレス成形したヒンジを使っています。

ヒンジ

金属の板を曲げてドアを支えるパーツを作り出しています。
なので中は空洞になっています。

プレス成形されたドアヒンジの場合、ドア自体の重さで若干変形したりして微妙なズレによって、ドアの閉まりが悪くなったり、ボディとのスキマのチリが一定じゃなかったりすることもあります。

どうしてプレス成形したヒンジが使われるかというと、見えないところの部品であることと、重量、そしてコスト面での理由が大きいと考えられます。
国産車の多くがプレス成形したヒンジを採用していますが、国産基準のボディ剛性は満たしているからプレス成形のヒンジでも十分という判断なのだと思います。

しかし、一方で、ドイツ車勢はほぼ鋳造製ヒンジが採用されています。
アウトバーンで200km/h以上で飛ばしたり、日本の基準よりも高いボディ剛性が要求されているのかもしれません。

なので、フォルクスワーゲンの小型車UP!でさえ、鋳造製ヒンジを使っているというのはワンダー速報でも既報の通り。

VWUP36_20171103233702a55.jpg

こちらがUP!のドアヒンジです。

フォルクスワーゲンを始め、メルセデスやBMW、アウディに至るまで、ほぼすべてのドイツ車では鋳造製ヒンジが使われています。
私が試乗などをした中で、プレス成形したヒンジが使われていたのは、メルセデスのスマートくらい。

SMART35_20171103233638444.jpg

上記はスマートのドアヒンジです。
UP!では鋳造製ヒンジなのに、スマートはプレスヒンジなんですね。
その辺りはメーカーの拘りなのかもしれません。




ちなみに国産車だと、最近になってレクサス車でも鋳造製ヒンジが採用されるようになっています。
LSはさすがにモデルチェンジ前から鋳造製ヒンジでしたが、今回のフルモデルチェンジでも鋳造製ヒンジが採用されています。

LexusLS500hvL73_20171103200307a98.jpg

やはりコストが掛かっても、鋳造製ヒンジを採用した方がいいという判断なのでしょう。

レクサス車でも、鋳造製ヒンジを採用しているのは、RX、LC、RC F、GS Fくらいだったと思います。

LXはプレスヒンジでした↓

LX570_49_20171103200306e74.jpg

NXもプレスヒンジです。
RXとNXがコストのかけ方が違うなと思うのは、そういう見えないところの差もあります。


ちなみに、先日東京モーターショーで見てきた、新型クラウンもプレスヒンジでした。

CROWN42_20171103233324f1e.jpg

TNGAになった新型クラウンのフルモデルチェンジだけに、こうした見えないところにもコストを掛けてくるかと期待していたんですが、レクサスとの明確な違いとして現れていました。

ヒンジ

実際、どの程度のボディ剛性の差があるのかは私にはわかりませんが、ドイツプレミアム勢やレクサスが採用しているには、それなりに理由があるからなのだと思います。



ドアを閉めたときの重厚感などにも効いてくるとのことですが、たしかに鋳造ヒンジのほうが「ガチャン」というような金属質な音がする気がします(プラシーボ効果w)。

ドイツ車以外では、プジョーやシトロエンでも鋳造製ヒンジはほとんど使われていません。
でも、ボルボは鋳造ヒンジでした。


ちなみに、Motor Fan illustrated Vol.130「剛性」と「強度」の号にて、鋳造ヒンジについて詳しく書かれていましたが、たしかにボディ剛性に効いてくるようでした。





ご興味ある方は、読んでみては?
私はアマゾンアンリミテッドで読みました(笑)


と言った感じで、鋳造製ヒンジとプレスヒンジの見た目の違いと、その差について簡単にまとめてみました。
詳しい人がいたら教えてください(笑)


意外と知られていない、鋳造ヒンジとプレスヒンジの違いについてまとめてみました!
参考になれば幸いです。



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コメント

勉強になりますφ(..)
これ自分も知りたかったんですよね。

ヒンジってこれのことかφ(..)
ありがとうございました!
こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いてます。
以前の新型クラウンの記事に、解説の希望をコメントした者です。

早速の解説記事の投稿ほんとうにありがとうございます!
おかげでよく理解することができました!

私はRX(後期)乗りなんですが、購入以前からほぼ毎日このブログをチェックしてます。
もうちょっとしたらRXの3列が出て来るかと思いますが、ワンダー速報でのレビューを期待しております。




古いドイツ車のしっかりしたドアは鋳造ヒンジならでは
ドラヨスさん、こんばんは!
鋳造ヒンジは車が古くなると明らかな違いが出てきますね。20年以上前のドイツ車、中でもメルセデス・ベンツのドアがしっかり閉まるのは、そのドア構造の賜物でしょう。対して、プレスヒンジの日本車では、ほんの10年オチ足らずなのに、ドアの感触が安っぽくなってしまった個体もよく見ます。安っぽくなったといいますか、運転席ドアと他のドアの占める感触が明らかに違うという。

新車時でも、ドア開け閉めの感触に結構差があると思います。ドラヨスさんは「ブラインドテストしたらわからない自信」と謙遜しておられますが、意外とわかると思います(笑)

個人的には新型クラウンがプレスヒンジというのが非常に残念ですね。そういえば北米VWディーラーのプロモーションビデオでは、開けたドアに巨漢の営業マンがよじ登りドアの頑丈さを示すという、いささか荒っぽいアピールをしていました(笑)
Re: タイトルなし
ディーゼルHVさん、コメントありがとうございます。

いえいえ、参考になれば幸いです(^ ^)
ヒンジは気にしてる人も多いので、意識して見てみると面白いですよ(^ ^)
Re: ありがとうございました!
ワンダーな名無しさんコメントありがとうございます。

リクエストにお応えしました(^ ^)
参考になれば幸いです。

RX3列シートも注目してます。
見た目はほとんど変わらないみたいですね。
Re: 古いドイツ車のしっかりしたドアは鋳造ヒンジならでは
Coptic_Light さん、コメントありがとうございます。

以前はドアのチリが左右で違ってる国産車もたまにありました、
やはり鋳造製のほうが良いのでしょうね。

ドアの開閉音は、ヒンジではなく間のゴムなどによっても変わるので、意外とマツダとか良い音するんですよね。
miniは、金属音っぽい音だったと記憶してます。

トヨタとレクサスではそう言うところで差別化してるんですね。
モーターファンvolume130の剛性と強度でドアヒンジの違いについて詳しく書いてありました。
面白かったです。
Re: タイトルなし
ワンダーな名無しさん、コメントありがとうございます。

おお!
それは興味深いですね。
私も読んでみます!
情報ありがとうございました!
鋳造ってよりは鍛造ではないんでしょうか?
鍛造も鋳物だからおなじるいなのかもしれませんが。
このあたりホント曖昧なとこで、ドアの重さ、音重厚感みたいな布教はやめにしたほうが良いのではないかと思います。
安全性は、NCAP、JNCAPで示されている通り、そんなパーツどうこうの話ではないように、、、、、
ワンダーさんが載ってるUXも鋳造ヒンジでしたよね‥?
あの子拗ねちゃいますよ(笑)
Re: タイトルなし
ワンダーな名無しさん、コメントありがとうございます。

鍛造のものもあるのかもしれませんが、目視ではわからないので、広義での鋳造ということです。
Re: タイトルなし
ワンダーな名無しさん、コメントありがとうございます。

UXも鋳造ヒンジですね。
もちろん忘れてませんよ^^
Re: タイトルなし
あんどさん、コメントありがとうございます。

安全性の問題ではなく、ボディ剛性の問題だと思うのですが…
もちろん、プレスヒンジでも安全性はクリアしています。
その上の領域の話だと思います。

実際問題、どちらでも同じなら、レクサスの上位車種やセンチュリーでは鋳造ヒンジを使っている理由にはならないと思います。

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