空にそびえる奔別立坑 北海道三笠市奔別炭鉱跡 ワンダートラベル84

不定期連載でお届けしている、「フツーじゃない旅」のカテゴリー、ワンダートラベルシリーズ

今回お届けするのは、昨年の夏に北海道へ行ってきた時のネタの続編です。

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北海道旅行ネタはまだまだ残っています。
今回お届けするのは、廃墟好きには有名な物件。
ずっと見てみたいと思っていたので、見れて感動しました!


過去にお届けした北海道ワンダーツアーシリーズも併せてどうぞ↓

北海道ワンダーツアー行ってきました(笑)

非日常的な巨大建造物の世界 北海道夕張市 夕張シューパロダム ワンダートラベル79

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自然に還りゆく街 北海道夕張市南部青葉町 ワンダートラベル80

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消えて結ぶ幻の国キネマの世界 北海道夕張市本町 キネマ街道 ワンダートラベル81

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バリバリゆうばりジャパリパーク?夕張市 石炭の歴史村 ワンダートラベル83

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今回はそれらの続きで、夕張市内を観光した後、北海道旅行の目的でもあった物件に行った時の話です。

続きをどうぞ↓





前回記事で書いた、夕張石炭の歴史村を堪能した後、次の目的地は今回の北海道旅行のメインとも言える奔別炭鉱跡。

私がこうしたワンダースポットにハマったきっかけとなった「ワンダーJAPAN」というMOOKで見てから、ずっと行きたいと思っていた産業遺産です。





こちらの表紙にもなっている物件です。

ナビの案内に従って進むと、巨大な立坑が見えてきました。

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これはスゴイ…

※現在こちらは私有地であるため、立ち入りには許可が必要です。
でも、敷地内がポケストップに設定されていました(笑)




旧奔別炭鉱は明治33(1900)年に奈良炭鉱として開鉱、昭和3(1928)年に住友坂炭鉱に売却された後、昭和5(1930)年に住友炭鉱の経営となったそうです。

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↑クリックで拡大します。超高解像度ですので文字も読めると思います。

実際に操業されていたのは昭和46(1971)年まで。
櫓の高さは約51m、深さは約735m、内径は約6mあり、当時は東洋一の立坑と呼ばれていたそうです。

実際に目の当たりにすると、その大きさと赤いむき出しの鉄骨の迫力に圧倒されます。

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上記に貼った案内板には、在りし日の写真もあるので比べてみるとより一層感慨深いものがあります。

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現在はこの産業遺産を保存する方向となっているようで拍手を贈りたいと思います。
アート作品とコラボしたイベントも行われているようです。

産業遺産もこうした利用のされ方をすることで、地域に人を呼ぶこともできそうですね。


巨大な奔別立坑をアップで。

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この日は私達以外にも撮影者が来ていました。
やはりそれだけ有名な物件なのでしょう。


むき出しになった鉄骨の建屋も、操業を停止した1971年からずっと健在で残っています。

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かれこれ半世紀近く、冬の豪雪にも耐えながら残っていることを考えると、すごい強固な建築なんですね。

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この武骨な鉄骨がまた素敵。
青すぎる空に映えます。



古く老朽化した施設は取り壊されて更地になっていました。

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当時の面影はなくなっていると思いますが、それでも大きな建屋だけでも保存してくれているのは後世に伝えたい産業遺産ですね。

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少し歩を進めて、奔別立坑をサイドから見てみましょう。

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コンクリートの建屋の上には木が生えていました。

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退廃した文明と、そこに芽吹いてくる自然。
ラピュタの世界に入り込んだような錯覚を覚えます。

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赤青緑、それぞれのコントラストが美しいです。
退廃した美しさがここにはあります。
昨今、廃墟ブームですが、こうした美しさに魅せられた人々がハマっていくのでしょう。
私もその一人ですが。

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それにしても大きな建物です。

巨大な建築物は、見るだけでゾクゾクとした非日常感を味わうことができます。
しかもそれが、今は使われていない廃墟だなんて、物悲しさもありますが、単にそれだけではない何かが胸にこみ上げてきます。
これは実際に目の当たりにした人でないとわからないかもしれませんが、怖いとか、寂しいとか、そういうだけではないゾクゾクとした感動があります。

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立坑の後ろの方に回ってみると屋根の上がこれまたすごいことになっていました。

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建屋の屋根の上が完全に植物で覆われ、大地のようになっています。

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これはスゴイなぁ。
自然の生命力と、それと調和している奔別立坑。

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軍艦島ばかりフィーチャーされていますが、日本にはまだまだこうした素晴らしい産業遺産もたくさんあるのです。
あまり観光地化されてしまうと、退廃的な美しさとはまた別のものになってしまいますが、うまく観光資源として利用されるといいですね。



立坑の奥にある建物も見てみましょう。

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こちらは高さもさることなが、幅がとても広い建物です。


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↑クリックで拡大します。

幅は数百mにもおよぶ巨大な建物。


こちらも雪の重みや経年劣化などで、天井部分などはだいぶ崩落してきていました。

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さすがに半世紀近く前からそのままになっているので、崩れてくるのは仕方ないと思いますが…

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ここでも自然が芽吹いてきています。

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ラピュタのテーマ曲が聞こえてきそう。




さらに近づいてみると、その建物の大きさに圧倒されます。

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生い茂る植物が、近づくのを拒んでいるよう。
まさに天空の城状態(笑)

建物にはいくつも窓が空いていました。

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不規則に並ぶ窓にも何か意味があったのでしょう。

その一つから中を覗いてみると、こんながらんどうな空間が広がっていました。

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天井が高くだだっ広い空間。
地下神殿のような様相でもあります。

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ここがラピュタの中枢部か…(笑)

どんな使われ方をしていたのか、現在の状態からはうかがい知ることはできませんが、とにかく巨大な建造物は見るだけで心が動かされる感動があります。

三笠ジオパークは、この奔別炭鉱跡だけではなく、他にも見どころが満載。

次回ではその三笠ジオパークのもう一つの目的地に行ったレポートをお届けしたいと思います。

つづく。




北海道をめぐるワンダートラベル、まだまだ続きます。
お楽しみに^^

「フツーじゃない旅」のカテゴリー、ワンダートラベルでした。



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コメント

素晴らしい!
いつもワンダートラベルシリーズ楽しみにしております!車ネタもいいですが、やはり山奥の巨大施設や建造物・廃墟は何かそそられるものがあります。この炭鉱も昔の活気が想像できロマンがあります。それにしても出版業界におられるのですか笑?いつも写真やレイアウトがきれいです。
引きつけられますねー
実際に見てみると大きさに圧倒されそうですね!
自分も仕事で山間部を走ることがあるんですが、 昼間走行中山の中で突然建物が出てくるとドキっとする事があります。 建築物と樹木の融合は引きつけられる魅力が ありますね。続編楽しみにしてます!
あと納車おめでとうございます!そちらも続編楽しみです! 輸入車はゴルフ以来久しぶりですね^_^


Re: 素晴らしい!
えるえっくすさん、コメントありがとうございます。

ワンダートラベルを評価していただきありがとうございます^^
このシリーズも自分で好きでやっていますが、あんまりコメントがないから寂しく思ってたので嬉しいです。

出版業界ではないですよ(笑)
昔、DTPデザイナーをやっていたので、その技術が生かされています。
ライティングは完全にブログからですね。
Re: 引きつけられますねー
togariさん、コメントありがとうございます。

ワンダートラベルのコメントは嬉しいです^^
これは有名物件だったので実際に見れて良かったです。
関東近県で良い物件があったら教えて下さいね。

続編もお楽しみに!

久しぶりの輸入車ですが、ウインカーは間違えず使えてます(笑)

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