ワンダートラベル02 松尾鉱山緑ヶ丘アパート

ワンダートラベル02号、フツーじゃない旅の第二弾です。

前回の秋田の尾去沢鉱山からの続きです。

またタイトルを作ってみました。
雑誌感覚で楽しんでいただければ幸いです^^

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さて、今回はどこへ行ったのでしょうか…





秋田県の尾去沢鉱山で写真撮影をした後、お昼前には次の目的地を目指します。

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ワンダーJAPANにも載っていた、憧れの場所です。





それは、岩手県八幡平にある、松尾鉱山です。

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尾去沢鉱山がある鹿角から松尾鉱山までは「八幡平アスピーテライン」を抜ける山越えルート。
標高1600mまで一気に駆け上がります。





しかしアスピーテラインではまさかの豪雨。
雹になりそうなくらいの大粒で、せっかくの絶景もまったく見えず…。
松尾鉱山の撮影も難しいか、と心配していましたが…






アスピーテラインの最高地点を超え、目的地の松尾鉱山が近づいてくる頃にはなんと雨も上がり始めました!
実は私、晴れ男なんです(笑)





そして、目的地が見えてきた時には、ただただ感動。
最高地点を超えて山を下りはじめた先に広がる高原に、それは佇んでいました。

松尾鉱山、緑ヶ丘アパートです。

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ただただ感動。

ここは日本なのか、そんな気分にさせられます。




まさに、雲の上の楽園。

先ほどまでの大雨も、嘘のように晴れ間が見えてきました。
まるで竜の巣を抜けたあとに出てくるラピュタのよう。

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ワンダーJAPANで見ていた憧れの景色。




来れて良かった。

そして、晴れて良かった。







松尾鉱山――


一時は日本の硫黄生産の30%、黄鉄鉱の15%を占め、東洋一の産出量を誇った松尾鉱山。

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しかし、高度成長期になると硫黄の需要減や輸入の増加で採算が悪化。






さらに1960年代後半、石油精製工場において脱硫装置の設置が義務付けられたことで、脱硫工程の副生成物として得られる硫黄の生産が活発化し、硫黄鉱石の需要は完全になくなっていった。

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生産コストの低減を図るために露天掘りへの転換も進められたが、1969年(昭和44年)に会社更生法を申請して倒産、全従業員が解雇。





黄鉄鉱に絞った新会社が設立されたが、これも1972年(昭和47年)に鉱業権を放棄して倒産し、完全な閉山になったとのこと。

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松尾鉱山は、その採掘量ばかりではなく、福利厚生が充実していたことも大きな特徴だったそうだ。





鉄道、学校、消防、警察、郵便局、総合病院、映画館から理髪店に至るまでが揃い、この標高1000メートルという厳しい環境にも関わらずこの街は繁栄していたらしい。

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体育館らしき建物が、当時の繁栄の面影を誇らしげに写しているようで。







1952年、松尾鉱山 緑ヶ丘アパートは大手ゼネコンの共同建設により誕生。

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鉄筋コンクリート4階建て、当時としては珍しい暖房、水洗トイレ完備という近代設備が揃った、まさに「雲の上の楽園」。

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しかし、そんな「雲の上の楽園」も、今では盛者必衰の理を表してしまっている…。





この緑ヶ丘アパートまでは車で入ってこれます。

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ただし、「事故があっても一切責任は負いかねます」という看板がありますが。




私の撮影中も、同じく見物の方、この先の汚染処理施設のトラックや、観光バスまでも通っていました。

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多くの廃墟サイトでは、このアパートの内部まで侵入して撮影していますが、とりあえずマナーは守って立ち入ることはしませんでした。




松尾鉱山の風景を楽しんでいると、野生のキツネさんが遊びに来てくれました。

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意外と車の往来がある道路の上でリラックス。
車が来ても全く逃げません。
きっと餌付けされているのでしょう。






栄枯盛衰、盛者必衰の理、そんな侘び寂びを感じる世界。

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下手な現代美術より、よっぽどアートしていると思ってしまいます。





反映した文明が、後に荒廃しても、自然は変わらずそこにある。

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前回の尾去沢鉱山でもそうでしたが、自然と文明の遺産が調和する、非日常の風景。





その不思議な美しさに、完全に魅了されてしまいました。

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こんな風景、見たことありますか?

これぞまさにワンダーワールド。

私が旅をする理由の一つです。

そして、この知られざる日本の美しさも、多くの人に知ってもらいたい。
それがこのワンダートラベルを執筆する理由です。






ここを訪れた多くの人が、また行きたいと思うのも頷けます。

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またいつか訪れたいと思う、松尾鉱山でした。





フツーじゃない旅、ワンダートラベル。
不定期で連載していきますので、お楽しみに^^

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さて、今日オススメの本はこちら。

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最近発行されたばかりです。
もっと濃い「廃墟本」もありますが、広く浅く初級編となっているので、日本にこういうところがあるんだ、というワンダーな世界の入り口で読むには軽くていい本だと思います。






昨日もご紹介しましたが、私が読んで行ったのはコチラの本。

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ワンダーJAPANの東北特集。
今回ブログに書いた松尾鉱山もバッチリ載ってます。
私が中には入らなかった、緑ヶ丘アパートの内部写真なんかも載ってて、それはそれはワンダーな世界なんです。
ご興味ある方はどうぞ。



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